2017年08月10日

ラグビー選手の腸内フローラは一般人と違う!? ー女子ラグビーW杯開催!

アスリートの腸内フローラは一般人とどう違うのでしょうか?

アスリートの良好なコンディションの維持、パフォーマンスの向上を目標にするAuBにとって重要な論文を今回紹介します(1)。


この論文では、プロラグビー選手の腸内フローラ
と、2つのグループに分けた一般人の腸内フローラとで、比較しています。一般人の1つのグループはBMIが25以下、もう1つのグループはBMIが28以上と異なっています。そして、ラグビー選手の平均BMI28以上となりますが、体脂肪率はBMI25以下のグループとほぼ一致しています。また、食生活についてのアンケートも取り、食事の影響も調べています。

 

その結果、ラグビー選手は一般人と比べて腸内フローラの多様性が高いことが示されました。そして、腸内フローラの多様性とタンパク質の摂取量が相関していたことから、この論文では食事と運動を組み合わせることにより、腸内の細菌の種類を増やすことができると結論づけています。

細菌の中にはちょっとした変化で生きていけなくなる種類もあるため、腸内細菌の多様性が低いと環境の変化の影響を受けやすいので、腸内細菌の多様性が高いことは安定したパフォーマンスにも繋がると考えられています。つまり、特定の種類の細菌の働きばかりではなく、腸内フローラ全体のバランスを整えることが大事だということです。

 

 

 

 

 

今回紹介したラグビー選手の腸内フローラについての論文を発表したのは、アイルランドの研究グループでした。ラグビーのアイルランド代表は、現在の世界ランキングが男子は3位、女子は5位の強豪です(日本は男子11位、女子14位)。

アスリートの腸内フローラを研究するためにラグビー選手に注目したこの論文だけでも、ラグビーがアイルランドの文化にどれだけ深く根ざしているかを理解できます。


そして、そのアイルランドで
89日から女子ラグビーW杯2017が開催されています。サクラフィフティーン(15人制ラグビー女子日本代表)が入ったプールCで同組となるのはフランス(世界ランキング4位)、オーストラリア(世界ランキング6位)そして開催地のアイルランドで、いずれもランキング上位の格上の相手となります。
大会を通して厳しい戦いが予想されますが、サクラフィフティーンもW杯本番の日程を踏まえ、同じ中3日の試合間隔での欧州遠征を6月に行い、その後の強化合宿も乗り越えて、目標であるベスト8を目指してしっかりとした準備を進めています。

また、7月には別組のプールAでW杯に出場する香港代表との試合を2戦連続で圧勝して勢いを得つつ、反省すべきところは反省し、課題を修正して大会に臨んでいます。
因みに、初戦の 日本代表vs フランス代表との試合は14対72でした。

2019年に日本で開催される男子のラグビーW杯においても、アイルランドは日本と同じプールAに組分けされています。2015年のW杯で活躍し、日本中を盛り上げた男子日本代表のいいバトンを2019年につなげてくれることを期待しています。頑張れ、サクラフィフティーン!!

 

サクラフィフティーンの試合日程

8/9    vs フランス代表

8/13 vs アイルランド代表

8/17 vs オーストラリア代表

8/22 順位決定戦

8/26 順位決定戦

  1. Clarke SF, Murphy EF, O’Sullivan O, Lucey AJ, Humphreys M, Hogan A, Hayes P, O’Reilly M, Jeffery IB, Wood-Martin R, Kerins DM, Quigley E, Ross RP, O’Toole PW, Molloy MG, Falvey E, Shanahan F and Cotter PD. 2014. Exercise and associated dietary extremes impact on gut microbial diversity. Gut 63(12):1913-1920.