2017年09月15日

プロバイオティクスとプレバイオティクス

毎週金曜日に更新しているAuBのActivity記事は、前回の杉島先生のコラムから3回に渡って、”栄養と腸内フローラの関係”について集中して情報をお届けします。

前回の杉島先生のコラムはこちら

今回は栄養と腸内フローラの関係についての重要なワードについてお話します。おなかの健康に興味のある方なら耳にしたことのある言葉、”プロバイオティクス”と”プレバイオティクス”の違いをご存知でしょうか?では、”シンバイオティクス”はどうでしょうか?

プロバイオティクスは「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」と定義されています。乳酸菌やビフィズス菌が有名で、これらの菌を摂取すると、腸内環境が改善され、免疫機能などを高める効果もあると考えられています。

一方、プレバイオティクスは「大腸内の特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることより、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分」と定義されています(難消化性食品成分とはオリゴ糖の一部などで消化の良くないもの)。

一部のオリゴ糖や食物繊維について、摂取するとビフィズス菌などの大腸での増殖を促進し、腸内フローラを改善すると報告されています。

ヨーグルトの画像

また、シンバイオティクスはプロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂取することを意味します。

ちなみに、これらの用語が提唱される元になった言葉”アンチバイオティクス”は細菌感染症の予防や治療などに使用される抗生物質を意味します。

つまり、健康をサポートしてくれる菌(プロバイオティクス)に快適な環境(プレバイオティクス)を提供して腸内環境を改善し、一緒に仲良くしていこうという考え方です。

以上は簡潔な説明になりますが、実際に微生物や食品がプロバイオティクスやプレバイオティクスと認められるためには様々な条件を満たす必要があります。さらに深く学びたい方は、腸内細菌学会の用語集に詳細な説明が記されておりますので、そちらをご参照ください。

http://bifidus-fund.jp/index.shtml

そして、プロバイオティクスとしての条件は未確認でも、体に良い影響を及ぼすと考えられている微生物を含む食品はたくさんあります。特定の食材にこだわらず、様々な食物をバランスよく食べていくことが大切だと考えられます。

さらに、栄養と腸内フローラの関係が明らかになってきたことにより、最近はアスリートのコンディショニングへの影響についても研究されるようになってきました。次回はそうした報告について論文を紹介します。

 

AuBは杉島先生の栄養学の観点からのアドバイスなど、多数の専門家の協力を得て、アスリートのコンディショニングをサポートしていきます。また、比較対象としての一般の方々のデータも募っています。

今後皆さんへ採便のお願いをする機会があるかと思いますが、日本のスポーツ界を盛り上げる為、皆さんが応援するアスリートの為に、是非ご協力いただければと思います。