2017年10月20日

スケルトン/小口選手インタビューvol.2 〜腸内細菌とコンディショニング〜

今回はAuB代表鈴木啓太とスケルトンの日本代表選手である小口貴子さんの対談第2弾です。
前回はスケルトンという競技について小口さんに教えて頂き、AuBとしてスケルトンの体験会イベントを開催する流れに。

今回の記事では、腸内細菌とアスリートのコンディショニングのお話になります。

 

鈴木啓太(以下、鈴木):スケルトンは海外遠征も多いと聞いたのですが、海外でコンディションを良い状態に保つことは難しくないですか?

小口貴子さん(以下、小口):長時間の移動や食事や睡眠時間など、いろいろな要因がありますが、海外で日本国内と同等のコンディションになることはほぼゼロといっていいです。

鈴木:そうでしょうね。サッカーでも同じです。一般の人が想像するよりも、アウェーでの試合というのは選手にとって厳しいものだと思います。

 

 

 

 

 

(写真提供:小口貴子選手)

小口:スケルトンという競技は、1回の滑走自体は1分程度で終わるのですが、滑走後の心拍数は180くらいまで上がっていますし、猛スピードの中集中力を切らさず全身で体重移動を行っているので、集中して滑走できるのは1日に2-3回が限界です。コンディションの維持というのが本当に大事な競技です。

 

 

 

 

鈴木:そんなにハードなんですね!身体的にも精神的にも、ちょっとしたコンディションの乱れがタイムに影響しそうですね。最近とあるトレーナーさんとお話したところ、コンディションに何が最も影響するかは個人によって違うので、より個人個人に特化したアドバイスが必要だと言われていました。例えば、食事よりも睡眠の方が重要な選手の場合、夜遅くアウェーに到着した場合は食事よりも睡眠を優先するなど。

小口:なるほど。確かに、個人によって何が重要なのかは違いますね。

鈴木:そうなんです。なので、我々の腸内細菌に関する研究も、アスリートにとってのひとつの指標にしてもらいたいと思っています。また、その他のバイタルデータと関連が見えてくれば、さらに詳細なコンディショニングのアドバイスができるようになると思っています。

 

 

 

 

 

小口:私は大学時代に栄養士の資格を取得しましたし、腸内細菌についてもとても興味を持っています。AuBの腸内細菌検査も一度受けさせて頂きましたが、非常に興味深い内容でした。

鈴木:ありがとうございます。まだ研究段階のことが多く、アスリートの皆さんに提供できるノウハウや商品が確立されるのは先の話になりますが、これまで約400人のアスリートからサンプルを提供頂き、そのデータベースができてきました。
どういう競技の、どのような特徴や課題を持った選手が、どのような腸内細菌をどの程度有しているのか、とても貴重な情報が集まっています。
また、継続的にモニターしていると見えてくることもあります。

小口さんには、是非今後も定期的に研究サンプルを提供して頂きつつ、ご自身の体調管理の指標にして頂きたいと思います。これからもよろしくお願いします。

小口:はい。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

(写真提供:小口貴子選手)

 そういうわけで、小口選手には継続して研究サンプルを提供して頂きつつ、AuBとしてできる限りのコンディショニングサポートを行っていくことになりました。

このように、AuBと長期的な取り組みをするアスリートの皆さんが、これからどんどん増えていく予定です。お楽しみに!

 

 

 

 

 

小口貴子プロフィール

出身:石川県輪島市

19歳の時にスケルトンと出会い、競技を始める。
2011年全日本チャレンジカップ優勝
2013年ワールドカップ初参戦
2014年全日本プッシュ選手権優勝
2018年冬季オリンピックへの出場を目指している。