2017年10月27日

トレーナーから見る腸内フローラの重要性

みなさんこんにちは。AuB株式会社の友広です。

私は20年近くトップアスリートから一般の方々、乳児から90歳を超える高齢者まで、トータルでおそらく5万人から6万人位の方々を拝見してきました。

その中には、治療後すぐに傷害や症状が治ってしまう方、なかなか治らない方、当然色んな方がいらっしゃいます。

障害や症状に対して個人個人に合わせたアプローチしていても、その結果が人によって異なることに関して私は長い間いつも疑問に思ってきました。

私はスポーツ医学とアスレティックリハビリテーションというおそらく日本ではあまり馴染みのない学問を16年間アメリカで学びました。当然そこで学んだ事は私の宝であり、それは私が日々行っている臨床やリハビリテーションを行う上での礎になっています。

リハビリテーション

上記にあるように、同じアプローチに対して同じ結果が得られない理由、もちろんその方の健康度合いや、運動量、そういった物を差し引いたとしても、結果その物の違い(なぜこのアスリートには効果的なのに、違うアスリートでは全く効果を発揮しない)を説明する物は残念ながら未だ存在していません。

 

しかし、治療やリハビリがどうしても進まないアスリート、なかなか治らない一般の方々に関して沢山の疑問が、AuBを立ち上げてから、腸内フローラの研究結果を知れば知るほど解けていくのです。健康の象徴であるトップアスリートの腸内を解析していく事でリハビリやコンディショニングでの長年の疑問がスルスルと紐解けていく事が多くあるのです。

そもそもミミズやクラゲには脳はありませんが、腸は存在しています。ということは、地球上の生物の進化の過程では、脳よりも腸の方が先なのだと考えられます。我々人間も脳が色々な指令を出して日々生活しています。

 

加えて、人体で最も多く神経細胞を有しているのは当然脳なのですが、その次に多いのは腸内になります。人間の腸内に張り巡らされた神経細胞の数は、なんと犬の脳と同程度の物だそうで(1)、ということは我々の腸は犬の脳内程度にいつも“考えている”のではないでしょうか?

 

現在では腸脳相関といって腸と脳が直接つながっている事が分かってきています。しかもその繋がっている“道”は3つも判明しており、例えば緊張するとお腹が痛くなる事の科学的な説明ができるようになってきています。(2)

※今後のActivityでは「腸脳相関」をメインとしたテーマを更に詳しくお届けいたします。

 

つまり、試合前に極度の緊張から普段のパフォーマンスが発揮できないようなアスリートに対して、お腹からコンディショニングを行う事はとても重要なことになっていくに違いありません。

アスリート コンディション

腸内を良い状態に保つ事=コンディショニング(アスリートだけではなく、一般の方の健康)を維持、向上させるのにいかに重要であるかは、これだけでも十分にご理解いただけるのではないでしょうか?

これから我々が発表していく研究結果の中には、世界中を驚愕させる物もきっとでてくるでしょう。これから10年先、いや、もしかしたらたった数年先にアスリートはまず“腸内フローラを整える事を基本にする”ようなコンディショニング方法におそらく世の中は変わっていくはずだと私は考えています。

アスリートのパフォーマンスを向上させるためのコンディショニング、戦うための身体づくりに欠かせない物として、そして一般の方々の健康に寄与するため、我々AuBはこれからも腸内フローラを研究していきます。

 

【友広 隆行 プロフィール】

1996年 サンタモニカ大学 一般教養学部卒
1999年 カリフォルニア州立大学フラトン校人体運動学部卒
2000年 アスレティックトレーナーライセンス取得(米国国家資格)
2002年 ロサンゼルスドジャーストレーナー(インターン)
2004年 南カリフォルニア大学健康科学卒
2004年 米国&カリフォルニア州ドクターライセンス取得
2004年 Japanese Performers Inc 代表
2005年 サムライベアーズ(米国独立リーグ)チームドクター兼ヘッドトレーナー
2008年 帰国
2008年 北原脳神経外科病院フィジカルケアユニット(自由診療)
2012年~  株式会社トータルリハビリテーション 代表
2015年~ Aub 株式会社 取締役
2015年~ 株式会社 Bond Company 取締役CTO

参考文献

(1)腸内フローラ10の真実」 NHKスペシャル取材班 著 P138

(2)九州大学大学院医学研究院 心身医学分野 須藤信行教授:福岡医誌 100(9):298―304,2009