2018年01月17日

今年は平昌オリンピック!!!!オリンピアンが語るオリンピックとは?!横田×池田対談【前編】

まもなく平昌オリンピック開催!ということで、今週より2回にわたって、オリンピアンでありAuBの顧問を務める横田真人と池田信太郎に「オリンピック」について色々とお話を聞いてみました。

右:横田真人 左:池田信太郎 対談場面1

お2人が共通して出場されている大会は、ロンドンオリンピックですね。
ロンドンオリンピックで一緒にご飯食べたりと、面識はありましたか?

池田:正直、AuBに入るまで面識はなかったですね。オリンピックの結団式でも会ったことがありませんでした。僕は大会の前半に試合が入っていたのと、選手村ではなくホテルに泊まっていたんですよね。

横田:選手村組ではなかったんですね。僕の試合は後半の日程だったので、入れ替えですね。

池田:バドミントンの競技場は選手村から遠かったんですよ。それこそサッカーもロンドンではないところでやってましたからね。東京オリンピックも、伊豆などで競技を開催するのでホテルに宿泊する選手もいるでしょうね。


選手村の食事は美味しかったですか?

池田:僕は北京オリンピックにも出場したんですが、ロンドンと北京を比較すると、北京の方が美味しかったですね。食堂では、全世界の食事が準備されているので食べる物に困ることはないんですが、開催国の料理がやはりメインで準備されているので北京は食べやすかったし、美味しかったです。

横田:確かに全世界の食事は準備されているけど、残念ながら和食は美味しくなかったですね。苦笑)

池田:選手村の食堂では、味付けはあえて薄味にして、足りない味付けを自分で調整できるように工夫されてるんですよ。

食事に関していうと、バドミントンは1年の3分の2は海外で試合を行うので、基本的に食事は自分で準備をしています。トラベルクッカーという電気でお鍋を温められるものがあって、それでご飯を炊いて、同部屋の選手と鍋を作って食べたり、レトルトを持って行って食べることもあります。

とにかく3食バランスの良い食事きちんと食べる、時間に気を遣う、くらいは自分でマネジメントしなければならないと思います。

最近の世界選手権とかでは栄養士が帯同して、練習や試合が終わると食事が準備されている、ということもあるみたいですが、栄養士を連れて行くならトレーナーを連れて行く、などやはり帯同スタッフにも優先順位はありますね。

池田信太郎(選手村での食事の話)

食事の管理を自分で行うのであれば、好き嫌いのある選手はやっぱりコンディションを崩されたりしませんか?

池田:それはありますね。変な話、レトルトでも自分の体調やバランスを考えなければならないし「この栄養素が足りないから、これで補おう」という知識は必要です。選択肢が限られた中でベストな選択をしないとストレスにもなりますしね。

横田:便秘や下痢になる選手もいますね。水道水が使えないので、基本的に生野菜は食べられません。僕は、日頃から食事にあまりこだわりすぎるのは良くないと思っているんです。なぜなら、世界に行くと環境が整わないことの方が多いから、何でも食べることができて、それを自分の力にできるようにしなければならないと考えています。
横田真人(食事の管理・コンディションに関して)

栄養士やシェフを帯同させる選手はいるんですか?

横田:栄養士は連れていくけど、シェフまで帯同させる選手はいないと思いますね。

池田:競技によって全然違いますよね。

横田:帯同する監督やコーチも”代表”と”実業団”と異なるんです。各競技、種目によって会場に入ることができる“パス“をもらえる数が異なるんです。普段の実業団のコーチを連れて行くまでのパスは出ないですね。僕なんて、代表のコーチですらパスをもらえなかったですからね。笑

池田:でも、普段のコーチと代表のコーチと異なると、選手は不安になりませんか?

横田:最近、不安だという意見が選手から出ています。

池田:オリンピックと言う大舞台にこそ、側にいて欲しいコーチやトレーナーがいないんですよね。

池田信太郎

横田:でもそのような環境で勝負をしないといけないので、普段から自分一人でも戦える力を養っておかなければならないと考えています。

池田:パス数などメダルをとれる種目から枚数が決定するので、末端の種目は本当にきついと思います。

横田:陸上は、本番になると「あとは走るだけ!」ですが、バドミントンは、普段のコーチでない人から試合中戦術的なアドバイスを受けるんですか?

池田:戦術的なことは言われないですね。気持ちのバランスをとってもらうくらいです。例えば、同時刻に同じ日本の選手の試合が隣のコートで行われる、となった場合に、自分についてほしいコーチがそっちのコートに行ってしまうと「いかないで!僕に声かけて!不安不安」と思っていました。笑

横田:池田さんはそんなタイプには見えませんがね。笑

横田真人

というところで、続きは後編(2018年1月19日公開予定)で、お伝えします。
後編では、オリンピック出場が決まった瞬間やオリンピックを目指したキッカケなどについてお伝えします。

今回の対談では、やはり“食”というポイントについて、アスリートが自ら色々なことを考え、食事も重要なトレーニングの一環として捉えていることがわかりました。今はどこの国に行っても日本食が食べられますが、そればかりにこだわらず、様々なものを食べることができる選手こそ大事な試合で力を発揮することができるのかもしれませんし、これは腸内フローラの観点からも言えそうなことです。

左:横田真人 右:池田信太郎(対談場面2)

左)横田真人
慶應義塾大学在学中に陸上競技800mで当時の日本記録を更新。
卒業後は、富士通株式会社に入社し、2012年には日本人として同種目44年ぶりにオリンピック出場を果たす。日本選手権優勝は通算6回。
2016年に現役を引退し、現在はAuBメンバーとして、経営に携わる。


右)池田信太郎
福岡県遠賀郡岡垣町出身。日本人プロ第一号の元バトミントン選手。
2007年世界選手権日本人男子初のメダリスト。
北京オリンピック、ロンドンオリンピック日本代表。
世界バドミントン連盟アスリートコミッションメンバー。
Tokyo2020gamesアスリート委員。スポーツを軸に他分野で活躍中。
2017年8月からAuB株式会社 社外顧問としてジョイン。